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マグロ過食に注意 メチル水銀は水俣病の原因物質

  01, 2016 00:10

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マグロやメカジキなどメチル水銀を比較的多く含む魚介類を妊婦が食べ過ぎると、生まれた子の運動機能や知能の発達に悪影響が出るリスクが増すことが、東北大チームの疫学調査で分かった。

メチル水銀は水俣病の原因物質だが、一般的な食用に問題のない低濃度の汚染でも胎児の発達に影響する可能性があることが明らかになるのは、日本人対象の調査では初めて。

<メチル水銀>マグロ過食に注意 妊婦から胎児へ影響  毎日新聞


国は05年、海外の研究を基に、妊婦に対しメチル水銀の1週間当たりの摂取許容量を体重1キロ当たり100万分の2グラムと決めた。厚生労働省はこれに基づき、クロマグロの摂取は週80グラム未満とするなどの目安を示している。今回の調査では食生活も尋ねており、約2割がこれを超えていたと考えられるという。


 ◇厚生労働省が定めた妊婦の摂取目安

 ※週80グラム未満

クロマグロ、メバチマグロ、メカジキ、キンメダイ、ツチクジラなど

 ※週160グラム未満

キダイ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、クロムツ、マカジキなど

 ※刺し身なら1人前、切り身なら1切れが約80グラム

 ◇個人、環境要因で差

 東北大チームの研究で比較的低濃度のメチル水銀でも妊婦が摂取した場合、胎児の発達に影響するリスクがあることが明らかになったが、影響の受けやすさには個人差があり、多く摂取した母親の子が必ずしも大きな影響を受けるとは限らない。今回の研究結果は、個人レベルではなく、集団として将来知的障害と判断される子の割合が増えることを意味する。

 例えば1000人の集団の場合、メチル水銀の影響がなくても、知的障害と判断される子が23人程度生まれることが経験的に分かっている。メチル水銀を多く摂取した結果、ベイリー検査の点数が約5%下がることは、これが約2倍の48人程度になるリスクが生じることに相当するという。

 子どもの発達には遺伝や教育など、さまざまな環境要因も大きく影響する。また、低濃度のメチル水銀と子の脳の発達の関係は未解明のことが多い。個々の子に知的障害が疑われる場合、メチル水銀が影響したかどうかは判別できないのが現状だ。【渡辺諒】

 【ことば】メチル水銀

 水銀は地殻や土壌に含まれ、火山噴火や石炭の燃焼、金の採掘などに伴って排出される。これが水中や土壌中で微生物の働きなどによって化学変化し、メチル水銀が生成される。海水にも含まれ、食物連鎖によって徐々に濃縮し、上位に位置するクロマグロなどで濃度が高くなる。水俣病は、工場排水中の高濃度のメチル水銀が原因となった。
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